MySQL の NetWare へのポートは Novell 社先導の多大な貢献によるもです。NetWare 6.5 はバンドルした MySQL バイナリと同梱で、そのバージョンの NetWare 上で動作するすべてのサーバーは自動商用ライセンス完備ですので Novell 社のお客様はきっと喜んでおられることでしょう
NetWare 用 MySQL は NetWare 用 Metrowerks 社の CodeWarrior および GNU オートツールのクロスコンパイルバージョンの組み合わせでコンパイルされたものです。
NetWare 用の最新のバイナリパッケージは http://dev.mysql.com/downloads/ で入手できます。項2.1.3. 「MySQL の取得方法」 を参照してください。
MySQL をホストするには、NetWare サーバーは以下の要件を満たす必要があります。
NetWare 6.5 の最新のサポートパックをインストールする必要があります。
システムは NetWare のそれぞれのバージョンの動作に要する Novell 社の最低限の要件を満たしていること。
MySQL データおよびプログラムバイナリが NSS ボリュームにインストールされていること。従来のボリュームはサポートされていません。
MySQL を NetWare にインストールするには、以下の手順を踏みます。
以前のインストールからアップグレードするには、MySQL サーバーを停止してください。これはサーバーのコンソールから、以下のコマンドを使用して実行できます。
SERVER: mysqladmin -u root shutdown
MySQL の root
ユーザーアカウントにパスワードが設定されている場合は、mysqladmin
を -p
オプションを使って起動し、要求されたらパスワードを入力します。
MySQL をインストールするロケーションにアクセスしてクライアントマシンからターゲットのサーバーにログオンします。
サーバーにバイナリパッケージの Zip
ファイルを取り出します。Zip
ファイルのパスが使用できるか確認します。単純にファイルを
SYS:\
に取り出すほうが安全です。
以前のインストールをアップグレードするには、データディレクトリ
(たとえば、SYS:MYSQL\DATA
)、および
my.cnf
を、それをカスタマイズしている場合、コピーする必要があります。次に
MySQL の古いコピーを削除します。
ディレクトリを分かり安く使いやすい名前に変更できます。本ドキュメントの例ではインストールディレクトリに
SYS:MYSQL
を使用しています。
MySQL を NetWare へのインストールする際、MySQL
のあるバージョンがすでに NetWare
のリリース以外にインストールされている場合は検知しません。ですから、SYS:\MYSQL
のウェブ (たとえば、MySQL 4.1
あるいはそれ以降) から最新の MySQL
をインストールした場合、NetWare
のサーバーをアップグレードする前にフォルダの名前を変える必要があります。名前を変更しないと
SYS:\MySQL
のファイルは NetWare サポートパックにある
MySQL で上書きされます。
サーバーのコンソールで、MySQL NLM を含むディレクトリに検索パスを追加します。例 :
SERVER: SEARCH ADD SYS:MYSQL\BIN
データディレクトリと許諾テーブルを必要に応じて mysql_install_db をサーバーのコンソールで実行して初期化します。
サーバーのコンソールで mysqld_safe を使用して MySQL サーバーを起動します。
インストールを終了するには、以下のコマンドも
autoexec.ncf
に追加します。たとえば、MySQL
のインストールが
SYS:MYSQL
で MySQL
を自動的に起動したい場合、以下のコマンドを追加します。
#Starts the MySQL 5.1.x database server SEARCH ADD SYS:MYSQL\BIN MYSQLD_SAFE
MySQL を NetWare 6.0
で稼働している場合、コマンドラインの
--skip-external-locking
オプションを使用することを強くお勧めしますう。
#Starts the MySQL 5.1.x database server SEARCH ADD SYS:MYSQL\BIN MYSQLD_SAFE --skip-external-locking
CHECK TABLE
および REPAIR
TABLE
を
myisamchk
の代わりに使用します。それは
myisamchk
が外部のロッキングを使用しているからです。外部ロックは
NetWare 6.0
では問題があることが知られていますが、その問題は
NetWare 6.5 では除かれました。Netware 6.0 での
MySQL
の使用は公式にはサポートされていません。
NetWare の mysqld_safe は画面に表示されます。mysqld_safe NLM をアンロード (シャットダウン) する際、画面はデフォルトで消えないようになっています。代わりに、それはユーザーの入力でプロンプトします。
*<NLM has terminated; Press any key to close the screen>*
NetWare
の画面を自動的に閉じるようにするには、--autoclose
オプションを使用して
mysqld_safe
にします。例 :
#Starts the MySQL 5.1.x database server SEARCH ADD SYS:MYSQL\BIN MYSQLD_SAFE --autoclose
NetWare の mysqld_safe の振る舞いに関する詳細は、mysqld_safe を参照してください。
MySQL を最初にインストール、あるいは以前のバージョンからアップグレードするには、NetWare 用の最新で適切な Perl および PHP 拡張をダウンロードしてインストールします。
NetWare サーバーに既存の MySQL
のインストーるがある場合、autoexec.ncf
で既存の MySQL
の起動コマンドを確認し、必要に応じてそれらを編集あるいは削除します。
MySQL の権限テーブルにリストされているアカウントには、最初はパスワードがありません。サーバーの起動後に 項2.11. 「インストール後の設定とテスト」 の説明に従ってパスワードをアカウントに設定する必要があります。