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2.1.1. MySQL Community Server がサポートしているオペレーティングシステム

この項では MySQL Community Server が動作するオペレーティングシステムを取り上げます。

重要項目

米国 Sun Microsystems, Inc. ではこの節で取り上げるすべてのオペテーティングシステムに公式のサポートは提供していません。公式にサポートされているプラットフォームについては、MySQL の Web サイトで MySQL Server Supported Platforms を参照してください。

弊社では GNU Autoconf を使用していますので、C++ のコンパイラを実装した最新のシステムに MySQL をポートして POSIX スレッドを実装できます。(スレッドのサポートがサーバーに必要です。クライアントコードのみをコンパイル摩る場合には、C++ コンパイラーのみが必要です)。

MySQL は以下のオペレーティングシステムとスレッドパッケージの組み合わせでのコンパイルでよい結果が出ています。

MySQL はこれまで、ほかのシステムでも動作することが知られてきました。詳しくは項2.13. 「オペレーティングシステムに特化した注釈」を参照してください。それらのシステム上の現在のバージョンの MySQL では、ポートのためにある程度の労力が必要になることがあります。

すべてのプラットフォームが MySQL の動作に適しているという訳ではありません。どのプラットフォームが高負荷な基幹業務の MySQL サーバーとして適しているかは、次の要因によります。

  • スレッドライブラリの総合的な安定性。プラットフォームそのものは評判が良くてすべてがパーフェクトであっても、MySQL の安定性はそのプラットフォームではなくスレッドのライブラリに因ります。

  • カーネルおよびスレッドライブラリの特長は SMP (対称型マルチプロセッサ) の利点を生かせることにあります。換言すれば、プロセッサがスレッドを作成すると、オリジナルプロセスの異なる CPU でスレッドを実行できることです。

  • kernel およびスレッドライブラリの特徴は過剰なコンテキストスイッチなしで、狭いクリティカルな領域で頻繁に mutex を取得してリリースする多くのスレッドを実行できることです。pthread_mutex_lock() の実装によって CPU の時間節約の汲々とした場合、MySQL に大きな影響を与えます。この問題に適切に対処しないと、別の CPU を追加することにより実質的に MySQL が遅くなります。

  • ファイルシステムの全般的な安定性とパフォーマンス。

  • テーブルサイズ。テーブルが大きい場合、パフォーマンスはファイルシステムの大きなファイルの処理およびその効果的な処理能力によって影響を受けます。

  • 当該のプラットフォームに関する米国 Sun Microsystems, Inc. の専門知識のレベル。弊社がプラットフォームによく通じている場合は、プラットフォーム固有の最適化や改善点をコンパイル時に有効にします。弊社はまた MySQL を実装したお客様の最適なシステム構築に助言することもできます。

  • 実際の事例に基づいた類似の構築に対する豊富な経験

  • 設定が似ているプラットフォームで MySQL を正常に実行したユーザーの数。この数が多ければ、プラットフォーム固有の問題が発生する可能性は大幅に小さくなります。