MySQL 5.1 以降のバージョンから MySQL 5.0 にダウングレードする場合は、MySQL 5.1 以降にあって MySQL 5.0 にはない機能に関する次の問題を念頭に置くようにしてください。
パーティショニング. MySQL 5.0 はユーザー定義のパーティション分割をサポートしていません。あるテーブルが 5.1 でパーティションパーティション化されたテーブルとして作成された場合 (または、前のバージョンの MySQL で作成されたテーブルが、5.1 へのアップグレード後にパーティションを含むように変更された場合)、そのテーブルは、次のいずれかの操作を実行した場合のみ、ダウングレード後にアクセスできます。
mysqldump を使用してテーブルをエクスポートしてから、MySQL 5.1 でそのテーブルを削除します。MySQL 5.0 へのダウングレード後に再度そのテーブルをインポートします。
ダウングレードの前に、ALTER
TABLE
を使用して、テーブルのパーティション分割を削除します。
table_name
REMOVE
PARTITIONING
イベントスケジューラ.
MySQL 5.0
はスケジュールイベントをサポートしていません。データベースにスケジュールイベントの定義が含まれる場合は、--skip-events
オプションを使用して、mysqldump
を使用するときにそれらの定義がダンプされないようにしてください。(詳しくは
項3.4. 「mysqldump — データベースバックアッププログラム」
を参照してください。)
ストアドルーチン.
MySQL 5.1.21 でいくつかの新しいカラムが
mysql.proc
テーブルに追加されました。このテーブルにはストアドルーチンの定義が格納されています。MySQL
5.1.21 以降から MySQL 5.0
にダウングレードする場合は、mysqldump
によって作成される
mysql.proc
のダンプを使用して MySQL 5.1
のルーチン定義を MySQL 5.0.46
以前にインポートすることはできません
(--all-databases
オプションを使用するときと同じです)。代わりに、ダウングレードを実行する前に
mysqldump
--routines
を実行し、ダウングレード後にストアドルーチンの
DDL
ステートメントを実行するようにしてください。
トリガー.
MySQL 5.1 では、トリガーの作成に
TRIGGER
権限が必要です。MySQL 5.0
では、TRIGGER
権限はなく、代わりに
SUPER
が必要です。MySQL 5.1 から 5.0
にダウングレードする場合は、5.1 で
TRIGGER
権限を持っていたアカウントに
SUPER
権限を付与する必要があります。