この項では Windows を使用した MySQL のアップグレードに必要なステップについて説明します。
Windows に特化しない MySQL のアップグレードに関する詳細は、項2.11. 「MySQL のアップグレード」 を参照してください。
アップグレードを実行する前に常に現在の MySQL のインストールのバックアップを取る必要があります。項4.9.1. 「データベースのバックアップ」 参照。
http://dev.mysql.com/downloads/ から MySQL の Windows ディストリビューションをダウンロードします。
MySQL をアップグレードする前に、サーバを停止する必要があります。サーバをサービスとしてインストールしている場合は、コマンド プロンプトの以下のコマンドでサービスを停止します。
C:\> NET STOP MySQL
MySQL サーバをサービスを使用せず使用している場合は、以下のコマンドを使用してサーバを停止します。
C:\> "C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.1\bin\mysqladmin" -u root shutdown
注:MySQL の
root
ユーザーアカウントにパスワードが設定されている場合、mysqladmin
を -p
オプションで実行し、プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。
MySQL 5.1 を 4.1.5 以前のバージョンからアップグレードする場合、あるいは Zip アーカイブからインストールした MySQL バージョンを MySQL インストール ウイザードでインストールしたバージョンにアップグレードする場合は、以前のインストールと MySQL サービス (サーバがサービスとしてインストールされている場合) を手動で削除する必要があります。
MySQL サービスを削除する場合、以下のコマンドを使用します。
C:\> C:\mysql\bin\mysqld --remove
既存のサービスを削除しなかった場合、MySQL インストール ウイザードは新しい MySQL サービスを適切にインストールできない場合があります。
MySQL インストール ウイザードを使用する場合は、項2.3.3. 「MySQL インストール ウイザードを使用する」 の説明に従ってウイザードを起動します。
Zip アーカイブから MySQL
をインストールする場合、アーカイブを取りだします。既存の
MySQL のインストールを上書きする (通常
C:\mysql
にある)
か、あるいはそれを
C:\mysql5
などの異なるディレクトリにインストールします。既存のインストールの上書きをお勧めしています。
MySQL を Windows のサービスとして使用していて、この手順で以前のサービスを削除し、サービスを再インストールした場合。(項2.3.11. 「Windows のサービスとして MySQL を起動する」 参照。)
サーバを再起動します。MySQL をサービスとして使用している場合、例えば NET START MySQL を使用するか、あるいは mysqld を直接実行します。
エラーが発生したら、項2.3.13. 「Windows への MySQL インストールにおけるトラブルシューティング」 を参照します。