mysql_install_db は MySQL
データを初期化し、システム
テーブルを作成します (システム
テーブルがない場合)。MySQLサーバとしての
mysqld は起動後にデータ
ディレクトリのデータにアクセスする必要があります。そのため、mysqld
を実行するのと同じアカウントで
mysql_install_db
を起動するか、または root
で立ち上げて、--user
オプションを使用して、mysqld
を実行するユーザ名を指します。
mysql_install_db を呼び出すには、次のシンタックスを使用します。
shell> mysql_install_db [options
]
mysql_install_db で
mysqld
を呼び出します。これには、--bootstrap
と --skip-grant-tables
を使用します。(項2.9.2. 「典型的な configure オプション」
参照。) MySQL を
--disable-grant-options
オプションで構成した場合、--bootstap
と --skip-grant-tables
のオプションは無効化します。この処理には、すべてのオプションを有効化したフル
パスとサーバに、 MYSQLD_BOOTSTRAP
環境変数をセットします。mysql_install_db
はそのサーバを使うようになります。
mysql_install_db では次のオプションをサポートします。
--basedir=
path
基準パス。MySQLをインストールしているディレクトリを指す。
--force
DNS では機能しない場合に、mysql_install_db で実行します。この場合、通常使用している権限テーブルのエントリのホスト名は IP アドレスになります。
--datadir=
,
path
--ldata=
path
MySQL データ ディレクトリへのパス。
--rpm
内部使用。MySQL インストール プロセス中の、RPM ファイルのオプション。
--skip-name-resolve
権限テーブルのエントリで、ホスト名ではなく、IP アドレスを使用する。DNS が機能しない場合に使用するオプション。
--srcdir=
path
内部使用。 mysql_install_db で、エラー メッセージやぺルプ テーブルのファイルなど、サポート ファイルを検索するときのディレクトリ。(MySQL 5.1.14 での追加)
--user=
user_name
mysqld
を実行するときのログイン
ユーザ名。このユーザで、mysqld
で作成するファイルやディレクトリの操作を行う。このオプションを使用するときは、root
であることが必要。デフォルトでは、ログイン中の名前で
mysqld
が動作し、ファイルやディレクトリはそのログイン
ユーザの所有となる。
--verbose
冗長モード。プログラム実行に関する情報を出力する。
--windows
内部使用。Windows 配布を作成するときに使用するオプション。