すべてのNDB
プログラムに共通のオプションに関しては、項14.6.5. 「MySQL Cluster プロセスのコマンド オプション」
を参照してください。
--bind-address
ndbd を特定のネットワーク インターフェースに結合します。このオプションにはデフォルトの値はありません。
このオプションは MySQL 5.1.12 に追加されています。
--daemon
, -d
ndbd に daemon
プロセスの実行を指示します。これはデフォルトの振る舞いです。--nodaemon
はプロセスが
daemon として実行されないようにします。
--initial
ndbd に初期の実行を指示します。初期の実行により以前の ndbd のインスタンスでリカバリ目的に作成されたファイルを消去します。またリカバリ ログ ファイルを再度作成します。使用しているオペレーティング システムによってはこのプロセスにはかなり長い時間がかかります。
--initial
の実行はそれを実行することによって
Cluster
のファイルシステムのすべてのファイルを削除し、新たにすべての
REDO ファイルを作成するため
ndbd
プロセスが実行される一番最初にのみ使用されます。この規則に対する例外は:
ファイルのコンテンツを変更したソフトウェアのアップグレードを行うとき。
ノードを ndbd の新しいバージョンで再起動するとき。
何かの理由でノードあるいはシステムの再起動が繰り返し失敗したときの最後のレポートの方法として。この場合、データ ファイルの破壊によりこのノードはデータの復旧にその後使用できなくなることに注意してください。
このオプションは以下のいずれにも影響は及ぼしません。
影響されたノードにより既に作成されたバックアップ ファイル
Cluster ディスク データ ファイル (項14.11. 「MySQL Cluster ディスク データ ストレージ」 参照)。
そのデータ ノード —
で作成されたバックアップを維持し
ndbd を --initial
オプションを使用せずに実行するには、DataDir
のBACKUP
の可能な例外によってデータ ノード
DataDir
のすべてのファイルおよびディレクトリを別の方法
(rm -r -f などを使用して)
によって削除することで同じ効果を得ることができます。これは
Cluster
の管理タスクを記述する際に役に立ちます。
--initial-start
このオプションはクラスタを部分的に初期起動する際に使用します。各ノードおよび
--no-wait-nodes
はこのオプションで起動します。
例えば、データ ノードの ID が 2、3、4、および 5 を持つ 4-ノード クラスタを持っているとします。それをノードの 2、4、および 5 のみを使用して部分的な初期の起動をする場合。— つまりノード 3 を除く:
ndbd --ndbd-nodeid=2 --no-wait-nodes=3 --initial-start ndbd --ndbd-nodeid=4 --no-wait-nodes=3 --initial-start ndbd --ndbd-nodeid=5 --no-wait-nodes=3 --initial-start
このオプションは MySQL 5.1.9 に追加されています。
--nowait-nodes=
node_id_1
[,
node_id_2
[, ...]]
このオプションはクラスタが起動前に待たないデータ ノードのリストを扱っています。
これをクラスタが分割した状態での起動に使用できます。例えば、クラスタを
4-ノード クラスタを稼動しているデータ
ノードの半分だけ (ノード 2、3、4、および
5) で起動するには、かく ndbd
プロセスを --nowait-nodes=3,5
で実行します。この場合、クラスタはノード
2 および 4
が接続すると直ぐ起動し、ノード 3 および
5 が接続するまで
StartPatitionedTimeout
ミリセカンドをまちません
。
前の例の同じクラスタを 1 つの
ndbd —
無しで起動したい場合、例えば、ノード 3
のホスト
マシンのハードウェアに問題があり —
ノード 2、4、および 5 を
--no-wait-nodes=3
で起動する場合。次にクラスタが直ぐにノード
2、4、および 5 を接続しノード 3
の起動を待たない場合。
このオプションは MySQL 5.1.9 に追加されています。
--nodaemon
ndbd に daemon プロセスとして実行しないよう指示を出します。これは ndbd がデバッグされて出力を画面に向ける場合に有効です。
--nostart
, -n
ndbd
に自動的に実行しないよう指示をだします。このオプションを使用すると、ndbd
がマネジメント
サーバーに接続して、マネジメント
サーバーから設定データを取得し、通信オブジェクトを初期化します。しかし、それはマネジメント
サーバーによって特にそうするように要求されるまで実行エンジンを起動しません。これはマネジメント
クライアントで適切な START
コマンドを出すと実行されます
(項14.7.2. 「マネジメント クライアントのコマンド」
参照)。