1996 年に NDB Cluster
の設計を始める以前から既に、ネットワークのノード間の通信が並列のデータベースの構築で問題になるだろうということは明らかになっていました。このため、NDB
Cluster
が多くの異なるデータ転送メカニズムに使用するためにその初期の段階から設計されました。本マニュアルでは、これらの用語に
transporter を使用しています。
MySQL Cluster のコードベースでは 4 つの異なるトランスポーターをサポートしています。
TCP/IP は 100 Mbps あるいはギガ バイト Ethernet を 項14.4.4.7. 「Cluster TCP/IP Connections」 の説明にあるように使用しています。
直接 (マシン対マシン) TCP/IP、このトランスポーターは同じ TCP/IP プロトコルを以前説明したアイテムと使用していますが、ハードウェアの設定を別にし設定も同様に変える必要があります。このため、それは MySQL Cluster の個別の転送メカニズムと考えられています。詳細は 項14.4.4.8. 「直接接続を使用した TCP/IP の接続」 を参照してください。
共有メモリ (SHM)。SHM に関する情報は、項14.4.4.9. 「共有メモリ接続」 を参照してください。
スケーラブル コヒーラント インターフェース (SCI)、本章の次項、項14.4.4.10. 「SCI トランスポート接続」 で説明します。
多くのユーザーはそれがユビキタスであるため現在 TCP/IP を Ethernet で使用しています。TCP/IP はまたこれまで MySQL Cluster での使用に於いては最も検証されたトランスポーターです。
ndbd プロセスによる通信を 「chunks」 でできるように現在準備しています。これができるようになるとすべてのデータ 転送に恩恵を齎します。
ユーザーが希望されるのであれば、クラスタのインターコネクトを使用してパフォーマンスをより向上させることも可能です。これを実現する 2 つの方法があります。カスタムのトランスポーターをこれに使用できるように設計するか、あるいは TCP/IP スタックを拡張できるようにバイパスするソケットを使用することによって実現できます。弊社では Dolphin 社が開発した SCI (スケーラブル コヒーラント インターフェース) テクノロジを使用してこの 2 つのテクノロジを実験しました。