MySQL Instance Manager は、--defaults-file
オプションで別のファイルを指定して起動する場合を除き、標準の設定ファイルを使用します。Windows
では、Instance Manager
をインストールしたディレクトリの
my.ini
が標準ファイルです。Unix
では、/etc/my.cnf
が標準ファイルです。
Instance Manager で 設定ファイル (configuration file)
の [manager]
セクションからオプションと、[mysqld]
または
[mysqld
のセクションのオプションを読み取ります。N
][manager]
セクションには、項4.4.1. 「MySQL Instance Manager コマンド オプション」
でリストするオプションがあります。コマンドラインのファースト
オプション (最初のコマンド)
として与えられているものに関しては別です。次は
[manager]
オプションのサンプルです。
# MySQL Instance Manager options section [manager] default-mysqld-path = /usr/local/mysql/libexec/mysqld socket=/tmp/manager.sock pid-file=/tmp/manager.pid password-file = /home/cps/.mysqlmanager.passwd monitoring-interval = 2 port = 1999 bind-address = 192.168.1.5
それぞれの [mysqld]
または
[mysqld
インスタンス セクションでは、サーバ
インスタンスのスタートアップ用に Instance
Manager
で与えるオプションを指定します。さらに、
N
][mysqld
セクションでは、Instance Manager
を指定するオプションを含むことができ、これを次にリストしています。このオプションは
Instance Manager
が解釈し、サーバの起動を試行するときに、サーバへは渡しません。
N
]
Instance Manager
に特化したオプションは、[mysqld]
では使用できません。サーバを Instance Manager
を使用せずに立ち上げると、サーバではそのオプションを認識しません。そのため、サーバは正確に起動しません。
mysqld-path =
path
mysqld サーバ バイナリのパス。サーバ インスタンスに使用する。
nonguarded
このオプションは、サーバ インスタンスに対する Instance Manager の監視機能を無効化する。デフォルトでは、インスタンスをガードしています。Instance Manager の起動時に、インスタンスも起動する。インスタンス ステータスを監視し、失敗したときは再起動を試行する。Instance Manager の終了時には、インスタンスを停止します。ガードなしのインスタンスの場合には、これらの動作はない。
shutdown-delay =
seconds
Instance Manager
がシステム終了する前に、サーバ
インスタンスを待機する秒数。デフォルトは
35 秒。この待機値を超えると、 Instance
Manager
は、インスタンスにバイタルがないとみなし、システム終了を試行する。大きなテーブルで
InnoDB
を使用している場合、この値を大きくする。
インスタンス セクションのサンプルは次の通りです。
[mysqld1] mysqld-path=/usr/local/mysql/libexec/mysqld socket=/tmp/mysql.sock port=3307 server_id=1 skip-stack-trace core-file log-bin log-error log=mylog log-slow-queries [mysqld2] nonguarded port=3308 server_id=2 mysqld-path= /home/cps/mysql/trees/mysql-5.1/sql/mysqld socket = /tmp/mysql.sock5 pid-file = /tmp/hostname.pid5 datadir= /home/cps/mysql_data/data_dir1 language=/home/cps/mysql/trees/mysql-5.1/sql/share/english log-bin log=/tmp/fordel.log