この項ではあまりあり得ないケースだが旧バージョンが新しいバージョンより優れている場合における旧 MySQL バージョンにへのダウングレードの手順について説明します。
同じリリースのシリーズ (例えば、5.0.13 から 5.0.12) 内でのダウングレード際の一般的な規則としては新しいバイナリを旧バージョンの上段にインストールすることです。この場合データベースにはなにもする必要はありません。いつものように、この場合もバックアップを取ります。
以下の項目はダウングレードする際に必ず実施するチェックリストを示したものです。
ダウングレードするリリース シリーズのアップグレードの項を読み、実際に必要な機能がないことを確認します。 項2.11. 「MySQL のアップグレード」.
そのバージョンのダウングレードの項ある場合には、それも同様に読む必要があります。
MySQL のフォーマット ファイルやデータ ファイルを MySQL の同じリリースのバージョン内に限り同じアーキテクチャの異なるバージョン間で移動できます。
一つのリリース シリーズから別のリリース
シリーズにダウングレードする場合、テーブル
ストレージ
フォーマットの互換性が取れなくなる場合があります。このような場合、mysqldump
を使用してダウングレードする前にテーブルをダンプできます。ダウングレードしたら、mysql
あるいは mysqlimport
を使用してダンプ
ファイルをロードしテーブルを作成します。参考例は、項2.11.2. 「MySQL データベースの他のマシンへのコピー」
を参照してください。
ダウンロードした際のテーブル フォーマット変更による非互換問題の一般的な現象はテーブルを開くことができないことです。そのような場合には、以下の手順に従います。
新バージョンからダウングレードしている旧 MySQL サーバを停止します。
旧バージョンにダウングレードしている新しい MySQL サーバを再起動します。
mysqldump を使用して旧サーバにアクセスできなかったテーブルをダンプして新たにダンプファイルを作成します。
新しい MySQL サーバを停止して旧サーバを再起動します。
旧サーバにダンプ ファイルをロードします。これでテーブルにアクセスでるはずです。