グローバル設定 では、電子メール通知、データ消去、Enterprise Web サイト証明書などの、MySQL Enterprise Monitor システム全体に関するメインの設定パラメータを制御します。
グローバル設定 ページはいくつかのセクションに分割されています。
送信メール設定
MySQL Enterprise Service Manager による電子メール通知を設定します。差出人アドレス SMTP サーバ を設定する必要があります。サーバが承認を要求する場合は、必要なサーバログインの詳細と、SSL が必要かどうかを指定します。
保存時にテストメールメッセージを送信する宛先 ボックスに電子メールアドレスを追加することで、設定をすぐにテストできます。
送信メール設定
の詳細については、項2.2.7.5. 「送信電子メール設定」を参照してください。
グローバル設定
ページの
SNMPトラップ
セクションは、Simple Network Management Protocol
を可能にし、使用している Network Management System
(NMS)
が、MySQL Enterprise Monitor.によって生成されたイベントを扱うことができます。ネットワークで標準の
SNMP
を有効化したノードにアラートと通知を送る設定をこのセクションで行います。
ターゲットテキストボックス内に、NMS
リスナの IP
アドレスまたはホスト名を入力します。一般的な
SNMP ポートのデフォルトポートは
162
です。このポートを使用していない場合は、NMS
がリッスンしているポートを入力してください。
適切なコミュニティ文字列を、コミュニティ文字列
テキストボックスへ入力します。この文字列のデフォルト値は
public
です。
指定したターゲットが有効であるかどうかを確かめるには、保存時にテストトラップを送信する
チェックボックスをチェックします。この他のチェックボックスは、NMS
がMySQL Enterprise Monitor
に対してどう反応するかを設定します。上/下
アプリケーション
チェックボックスで、MySQL Enterprise Monitorを起動またはシャットダウンするときの
NMS
を設定します。アドバイザのイベントを設定するには、重大度のレベルを選択し、アドバイザイベントの
重要度
チェックボックスをチェックします。アプリケーションエラー
チェックボックスで、アプリケーションのエラートラップをサポートする
NMS
を設定します。終了する前に、設定の保存を忘れずに行ってください。
SNMP
トラップをグローバルにする場合は、SNMP通知の有効化
チェックボックスをチェックします。特定のサーバまたはサーバーグループに対して実行している特定のルールにだけ
SNMP
トラップを有効にする場合は、このチェックボックスにはチェックを入れないでください。
特定の SNMP
トラップの有効化はルールがスケジュールされているときに行われます。操作方法については、項6.2. 「アドバイザのスケジューリング」を参照してください。
SNMP トラップと関係のある Management Information
Base (MIB) ファイルを、MONITOR.MIB
と呼びます。このファイルの場所については、項A.4. 「管理情報ベース (MIB) ファイル」
を参照してください。
サーバーのロケール
設定は、次の項目の通知言語を決定します。
電子メール通知
SNMP トラップ
レプリケーショングループ名接頭辞などの共有リソースのための名前付規則
このドロップダウンリストの初期設定は、この Dashboard が実行している OS のロケールです。
サーバホスト名
通知を報告する際の MySQL Enterprise Service Manager の識別に使用されるホスト名とポートを変更できます。これは、サーバのホスト名と、MySQL Enterprise Service Manager への接続時に使用するホスト名が異なっている場合に役立ちます。
Port 設定は、MySQL Enterprise Service Manager のインストール時に使用された元のポートを変更またはリダイレクトしている場合に限り変更してください。間違った情報を入力しても、通知メッセージ内のリンクをクリックするとき以外は、システムのアクセス可能性に影響はありません。
グローバル設定
ページの
データ消去操作
セクションによって、リポジトリから旧ログファイルと旧データを削除することができます。デフォルトの削除インターバルは、なし
です。データを削除したい場合、ドロップダウンリストでこの設定を変更します。たとえば、52週間
を選択すると、一年以上古いデータのすべてが削除されます。
リポジトリに十分な空き容量があることを確認してください。イベントは、レポジトリに含まれるデータから得られるので、それらはデータと共に削除されます。
リポジトリに十分な空き容量があることを確認してください。監視しているサーバの数とルールが多い場合は、リポジトリのサイズが急激に増加します。削除操作はこの点に気をつけて行ってください。
削除のデフォルト値、なし
は最も安全なオプションです。それでも、お使いの環境に最適な削除設定を選択するようにしてください。
消去プロセスは約 1 分に 1 回開始されます。消去期間を長い期間から短い期間に変更すると、データの消去がすぐに開始する可能性があります。
複数のシステムに対して個別にデータ消去操作を設定できます。
指定よりも古い履歴データを削除します。 は、サーバに関するメインデータを保持する期間を設定します。これには、CPU、メモリ、接続とアクティビティの統計情報など、すべてのデータコレクションが含まれます。
指定よりも古いサービスマネージャログを削除します。 は、MySQL Enterprise Service Manager のメインログを保持する期間を設定します。
次よりも古い Query Analyzer Data を削除 は、Query Analyzer の統計情報と個々のクエリに関する情報を保持する期間を設定します。
消去操作の設定に関する注意点は次のとおりです。
消去は手動で実行できます。そのためには、リポジトリデータベースの
innodb_file_per_table
を有効にしてから、OPTIMIZE
TABLE
操作を使用して、テーブルで削除された行の領域を再生します。
Query Analyzer
の消去期間を履歴データコレクションの消去期間より大きい値に設定することはできません。そのように試みると、次のような警告が表示されます。An
invalid Query Analyzer data life span was given. Value may
not be larger than data life span.
.
リモートサーバ登録スケジュール
MySQL Enterprise Monitor はサーバのすべてのデータベースとテーブル、そして RAM 容量、ディスク容量などを追跡します。データベースやテーブルを追加または削除した場合には、再インベントリでこの情報を更新します。システムのコンフィギュレーションによっては、このオペレーションはリソースへの負荷がかかります。リモートサーバの数が多い場合は、このオペレーションをオフピークの時間帯に行うことをお勧めします。
MySQL Enterprise 証明書
MySQL Enterprise Web サイトにログインするための証明書を指定できます。Enterprise サブスクリプションで MySQL に登録したユーザ名とパスワードに一致する必要があります。
MySQL Enterprise Credentials
セクションの変更、プロダクトキーの入力は、管理者だけが行えます。このセクションは他のユーザのインターフェースには表示されません。異なるユーザの情報と権限の詳細については、項5.4. 「ユーザ管理」
をご覧ください。不正な証明書を指定すると、エラーメッセージ「Your
credentials do not appear to be valid.」
が表示されます。
HTTP プロキシ設定
MySQL Enterprise Service Manager がインターネットに直接接続されていない場合、HTTP プロキシ設定を変更することもできます。プロキシ設定は、新着情報ページ内の情報を更新するときや、MySQL Enterprise Web サイト にアクセスしてライセンスとプロダクトキー情報の認証を行うときに使用されます。詳細については、章 4. 新着情報ページを参照してください。
MySQL Enterprise プロダクトキー
MySQL Enterprise
プロダクトキー
を変更できます。ダッシュボードからインターネットへのアクセスがない場合は、この方法で、MySQL Enterprise Monitor
の更新、有効化が行えます。
MySQL Enterprise 証明書の使用から、MySQL Enterprise Monitor を更新するためのプロダクトキーの使用に切り替える場合は、まず証明書をクリアしてください。Dashboard からアクセスが可能な場所にキーをコピーしてください。参照 ボタンをクリックしてキーを指定し、保存 ボタンをクリックしてくだい。
MySQL Enterprise 証明書からキーを使用したMySQL Enterprise Monitorの更新に切り替える場合、最初に証明書をクリアする必要があります。そのためには、MySQL Enterprise証明書 セクションから電子メールアドレスを削除し、保存 ボタンをクリックします。そのあと、MySQL Enterprise プロダクトキーを入力して保存することができます。
MySQL Enterprise証明書
セクションの変更、プロダクトキーの入力は、管理者だけが行えます。このセクションは他のユーザのインターフェースには表示されません。異なるユーザの情報と権限の詳細については、項5.4. 「ユーザ管理」
をご覧ください。不正な証明書を指定すると、エラーメッセージ「Your
credentials do not appear to be valid.」
が表示されます。
アドバイザバンドル
新しい アドバイザバンドルをインポートすることで、アドバイザバンドルおよび関連するルールとグラフを更新することができます。事前にダウンロードしたバンドルファイルを使用して アドバイザバンドルを更新するには、次のようにします。
Brouse をクリックし、コンピュータ上の アドバイザバンドルを指定します。
保存 をクリックして、更新されたバンドルをアップロードし、内容を検証します。
既存の MySQL Enterprise 証明書を使用して MySQL Enterprise Web サイトから Advisor バンドルを自動的に更新するには、update advisors ボタンをクリックします。