Connector/ODBC を導入する動機としては、Windows のマシンから、Linux または Unix ホストのデータベースにアクセスしたいというのが一般的です。
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台のマシン間のアクセス設定が必要なプロセスの例として、下記のステップで基本手順を説明します。この説明は、myuser
と mypassword
のユーザ名とパスワードで、システム BETA
からシステム ALPHA
へ接続するという前提でなされています。
システム ALPHA ( MySQL サーバ ) では、次のステップに従ってください :
MySQL サーバを起動。
GRANT
を使用し、システム BETA
から myuser
のパスワードでデータベース
test
に接続できる、myuser
ユーザ名でのアカウントを設定する :
GRANT ALL ON test.* to 'myuser'@'BETA' IDENTIFIED BY 'mypassword';
MySQL 特権に関しての詳細は、項4.8. 「MySQL ユーザ アカウント管理」 を参照してください。
システム BETA ( Connector/ODBC クライアント ) では、次のステップに従ってください :
システム ALPHA で構成したサーバ、データベースおよび認証情報にマッチするパラメータを使用して、Connector/ODBC DSN を構成する。
パラメータ | 値 | コメント |
DSN | remote_test | 接続を特定する名前 |
SERVER | ALPHA | リモート サーバのアドレス |
DATABASE | test | デフォルト データベースの名前 |
USER | myuser | このデータベースへのアクセスのために作成されたユーザ名 |
PASSWORD | mypassword |
myuser へのパスワード |
Microsoft Office など、ODBC 対応アプリケーションを使用すると、作成したばかりの DSN を使って MySQL に接続することができる。接続に失敗した場合は、接続プロセスを検査するためにトレーシングを使う。詳細は 項24.1.3.8. 「ODBC トレース ファイルの獲得」 を参照。