機能ライセンスについて
 
システムで上級データサービス機能を使用するには、先に機能ライセンスキーを取得し、使用する予定の機能ごとに機能ライセンスを登録する必要があります。
 
注 : ユーザーがデータサービスのライセンス容量を超過することは可能ですが、ライセンス条件に対する違反は、NSCC (Network Storage Command Center) を監視している Sun の担当者に把握されます。
 
機能ライセンスを購入すると、その機能の使用権を与える機能ライセンスキーが送付されます。これらの機能ライセンスは容量に基づくライセンスです。機能ライセンスの容量は、あとで必要に応じて拡大できます。機能ライセンスの購入についての詳細は、ご購入先に問い合わせてください。
 
注 : システムには、工場出荷時に機能ライセンスが含まれていることがあります。
 
ライセンスの必要な機能には、以下のものがあります。
 
 - Sun StorEdge Data Mirror ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、ボリューム上で特定の容量のストレージを使用する権利と、そのボリュームを使用してミラーを作成する権利がユーザーに与えられます。       - 既存のボリュームからミラーを作成する場合、機能ライセンスに含まれるのは元のボリュームのストレージ容量だけで、ミラーを構成するコンポーネントの数は含まれません。たとえば、1G バイトのストレージのライセンスがある元のボリュームを、2 つのコンポーネントのミラーの一部にしたり、4 つのコンポーネントのミラーの一部にしたりできます。たとえば後者の 4 つのコンポーネントの場合、より多くのストレージがミラーの作成に必要であっても、このことに変わりはありません。       - 新しいミラー化ボリュームを作成する場合は、ミラーのストレージ容量を指定する必要があります。機能ライセンスは、指定したストレージ容量に関係します。       - 注 : 既存のミラーのサイズを増やす場合は、機能ライセンスの容量を増やす必要があります。       - データのミラー化機能についての詳細は、ミラー化ボリュームの構成を参照してください。 
 
- 非同期複製用 Sun StorEdge Data Replicator ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、ボリューム上で特定の容量のストレージを使用する権利と、そのボリュームおよび非同期通信を使用してリモートサイトにデータを複製する権利がユーザーに与えられます。機能ライセンスは、ローカルシステムに登録するほかに、ボリュームの複製先であるリモートサイトのシステムにも別の機能ライセンスを登録する必要があります。       - データ複製機能についての詳細は、データ複製の管理を参照してください。 
 
- 同期複製用 Sun StorEdge Data Replicator ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、ボリューム上で特定の容量のストレージを使用する権利と、そのボリュームおよび同期通信を使用してリモートサイトにデータを複製する権利がユーザーに与えられます。機能ライセンスは、ローカルシステムに登録するほかに、ボリュームの複製先であるリモートサイトのシステムにも別の機能ライセンスを登録する必要があります。       - データ複製機能についての詳細は、データ複製の管理を参照してください。 
 
- Sun StorEdge Data Snapshot ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、ボリューム上で特定の容量のストレージを使用する権利と、そのボリュームを使用してストレージのボリュームのポイントインタイムコピー (スナップショット) を保存する権利がユーザーに与えられます。機能ライセンスに含まれるのはボリュームのストレージ容量だけであり、スナップショットの個数、スナップショットのサイズ、およびスナップショットリザーブ空間が消費するストレージ容量は含まれません。たとえば、10G バイトのボリュームには、スナップショットを 5 つ作成するか、1 つも作成しないかに関わらず、10G バイトの機能ライセンスが必要です。同じこのボリュームには、スナップショットリザーブ空間が大きくても小さくても、10G バイトの機能ライセンスが必要です。       - データのスナップショット機能についての詳細は、スナップショットの構成を参照してください。 
 
- Sun ストレージ用 Sun StorEdge Storage Pool Manager ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、システム上で、特定の容量の内部または外部の Sun ストレージを使用する権利がユーザーに与えられます。外部の Sun ストレージデバイス上のストレージを raw ストレージとして指定してシステムのストレージプールに含める場合、またはシステムが使用できる旧式ボリュームとして指定する場合、その外部 Sun ストレージもライセンスのストレージ容量の一部になります。       - ストレージプールの管理についての詳細は、ストレージプールの構成を参照してください。 
 
- Sun 以外のストレージ用 Sun StorEdge Storage Pool Manager ソフトウェア 
      - 機能ライセンスにより、システムに接続された特定の容量の外部の Sun 以外のストレージデバイスを使用する権利がユーザーに与えられます。外部の Sun 以外のストレージデバイス上のストレージを raw ストレージとして指定してシステムのストレージプールに含める場合、またはシステムが使用できる旧式ボリュームとして指定する場合、その外部の Sun 以外のストレージもライセンスのストレージ容量の一部になります。       - 外部ストレージ機能についての詳細は、外部ストレージの管理を参照してください。 
 
機能ライセンスを登録せずに機能を使用した場合、またはその機能の機能ライセンスキーの合計容量を超えた場合は、システムがライセンス条件に適合していないことが「機能ライセンスの概要」ページに示されます。このページでは、購入先に問い合わせて追加の機能ライセンスを購入する必要がある機能を判定したり、システムがライセンス条件に適合するように機能ライセンスキーを入力することができます。
 
注 : システムは USB フラッシュディスクに機能ライセンスキーを保存します。これによって、新しいストレージサービスプロセッサをインストールするなど、システムが変更された場合でも機能ライセンスキーは有効なままになります。
 
関連項目