外部ストレージの使用について
 
メインベースキャビネット内または拡張キャビネット内にないストレージデバイスの、データおよびストレージにアクセスすることができます。次のことを行えます。
 
 - 外部ストレージデバイスからシステムの内部ストレージへのデータの移行 
 
- 外部ストレージデバイスの論理ユニット番号 (LUN) をシステム上のボリューム (旧式ボリュームと呼ばれる) として使用した、データサービスの管理と提供 
 
- 外部ストレージデバイス上のストレージを Raw ストレージとして使用した、システムのストレージ容量の増加 
次の図は、外部ストレージデバイス上の LUN がシステムによって使用できる仕組みを示しています。
 
外部ストレージデバイスは、システムのサービスパネルへ直接接続することも、冗長ファイバチャネル (FC) スイッチの 1 つのペアを使用して間接的に接続することもできます。データの信頼性を確保するため、直接接続または FC スイッチ接続を通じた冗長パスを作成してください。
 
注 : 複数セットの冗長 FC スイッチを接続することはできません。
 
現在サポートされている外部ストレージデバイス
 
 - Sun StorEdge T3 アレイ、1G バイトキャッシュ付き 
 
- Sun StorEdge 3510 アレイ 
 
- Sun StorEdge 3511 アレイ 
 
- Sun StorEdge 6120 アレイ 
 
- Sun StorEdge 6130 アレイ 
 
- Sun StorEdge 6320 システム 
 
- Sun StorEdge 9980 システム 
 
- Sun StorEdge 9970 システム 
 
- Sun StorEdge 9960 システム 
 
- Sun StorEdge 9910 システム 
 
- Sun StorEdge 3910/3960 システム (1G バイトキャッシュ付きの Sun StorEdge T3 アレイあり) 
 
- Sun StorEdge 6910/6960 システム 
 
- EMC CLARiiON CX 400 アレイ 
 
- EMC CLARiiON CX 700 アレイ 
 
- Hewlett Packard EVA 3000 仮想アレイ 
サポートされる外部ストレージデバイスの最新リストについては、『Sun StorEdge 6920 システムご使用にあたって』を参照してください。
 
外部ストレージデバイスのベースキャビネットへの配線方法については、『Sun StorEdge 6920 システムご使用の手引き』を参照してください。
 
注 :外部ストレージデバイスは、システム管理ソフトウェアで管理されません。外部 LUN および下位レベルコンポーネントを変更するには、外部ストレージデバイスの専用構成ツールを使用する必要があります。詳細については、外部ストレージデバイスに付属のマニュアルを参照してください。
 
外部ストレージデバイスをベースキャビネットに接続すると、そのストレージデバイスがシステムで自動的に検出されます。「外部ストレージの概要」ページには、外部ストレージデバイスの LUN が初期化前のディスクとして一覧表示され、「外部ストレージのインポート」ウィザードで管理できます。ウィザードの手順が完了すると、システムは外部ストレージを仮想ディスクとして認識し、次のために使用できます。
 
 - システムのストレージ容量の増加 
      - 外部ストレージデバイスのストレージを、システムで使用可能な Raw ストレージとして指定できます。そのため、システムは次のいずれも使用できます。 
   - 内部ストレージ。ベースキャビネット内のアレイが提供 
  
- 外部ストレージ。外部ストレージデバイスが提供 
 
- 旧式ボリュームの作成 
      - 旧式ボリュームは、外部ストレージデバイス上の外部 LUN 全体から構成されます。システムは旧式ボリュームを単一のローカルボリュームとして提供しますが、ユーザーデータは外部ストレージデバイス上に常駐します。旧式ボリュームは、次のために使用できます。 
   - ユーザーデータの保存と、システム上の他のボリュームと同様の旧式ボリュームの管理 
  
- 外部ストレージデバイスからシステムの内部ストレージへの、ユーザーデータの保存と移行 
 
旧式ボリュームの作成後は、「外部ストレージ」、「ボリュームの概要」、「ボリュームの詳細」の各ページに他のボリュームと同様に旧式ボリュームの一覧が表示されます。旧式ボリュームでは、次のボリューム操作を行えます。
 
 - イニシエータへの旧式ボリュームのマッピング 
 
- 旧式ボリュームを使用したミラーコンポーネントの作成 
 
- 再同期化のための、既存のミラーへの旧式ボリュームの追加 (旧式ボリューム上に格納された既存のすべてのデータを破壊) 
 
- 旧式ボリュームのボリュームスナップショットの作成、およびスナップショット保存のための内部ストレージの使用 
 
- ボリュームスナップショットデータのロールバックによる、旧式ボリュームの復元 
 
- 旧式プール間での旧式ボリュームの移動 
注 : システムの他のボリュームのように、旧式ボリュームを拡張することはできません。外部ストレージデバイスの管理ソフトウェアを使用して LUN のサイズを増加することで、旧式ボリュームを拡張しないでください。
 
旧式ボリュームは、「ボリュームの概要」または「ボリュームの詳細」ページで削除できます。旧式ボリュームを削除すると、外部ストレージデバイス上の初期化前の LUN に戻ります。外部ストレージデバイスは旧式ボリュームに書き込まれたすべてのデータを保持し、旧式ボリュームにデータが書き込まれなかった場合は、LUN は元のデータを完全に保持します。
 
関連項目