高可用性機能について
 
Sun StorEdge 6920 システムは、高いレベルの信頼性、可用性、および保守性 (RAS) を提供するよう設計されています。システムのデータパスにあるすべてのコンポーネントは冗長化され、データパスには単一の障害点がありません。コンポーネントが故障すると、システムは自動的に代替コンポーネントに切り替えます。次のコンポーネントで、高可用性のための設計が施されています。
 
 - 管理インタフェースカード (MIC) - 2 枚の MIC が 1 つの IP アドレスを共有し、マスター/代替マスターモードで動作します。 
 
- ストレージトレイ - 各トレイのコントローラトレイがマスター/代替マスターモードで動作します。さらに、ループカード (LPC) とケーブルがそれぞれストレージトレイ内のデバイスへのパスを提供します。ループカードに問題が発生した場合でも、ケーブルでデータにアクセスできます。 
 
- ホットスペアドライブ - ホットスペアドライブは常に電源が投入されており、使用可能な状態になっていますが、アレイの仮想ディスクに組み込まれているわけではありません。使用可能なホットスペアドライブには以下の 2 種類があります。 
  - アレイホットスペア - ストレージプールの一部として構成された 1 つまたは複数のディスクです。プールのアレイホットスペアは、アレイ内のどの仮想ディスクでも使用できます。 
  
- 専用ホットスペア - 指定された仮想ディスク用のホットスペアとして機能するディスクです。 
      - すべてのストレージトレイに専用ホットスペアがあり、すべてのプールにアレイホットスペアがある構成では、高い可用性が実現できます。 
 
 
システムはいくつかの機構を使用して、ハードウェア障害を認識します。コンポーネントが自身の故障を認識するか、管理ソフトウェアが障害を検出すると、そのコンポーネントは活動中のサービスから取り除かれ、その機能が他のシステムのコンポーネントに割り当てられます。システムはエラーイベントを生成し、それをストレージサービスプロセッサ上のログファイルに記録します。
 
関連項目