外部に格納されたデータの移行 
 
外部ストレージデバイスからユーザーデータを移行するには、その前に数多くの要因を検討し、いくつもの決定を行う必要があります。詳細については、外部ストレージ使用の計画を参照してください。
 
外部ストレージの管理と、システムのデータミラーリング機能を組み合せて、外部ストレージデバイスのユーザーデータをシステム上に移行できます。
 
ユーザーデータを移行する手順は、以下のとおりです。
 
 - 管理する予定の外部ストレージデバイスの LUN にアクセスするすべてのホストを切断するか、マッピング解除します。 
      - システムで外部ストレージデバイスの LUN が他のホストと共有されている場合は、ユーザーデータが破損する可能性があります。 
 
- システムに、旧式ボリュームのメタデータを保守するために必要な、2 つ以上の初期化済み内部仮想ディスクがあることを確認します。 
 
- 「Sun StorEdge 6920 Configuration Service」>「外部ストレージ」の順にクリックします。 
      - 「外部ストレージの概要」ページが表示されます。 
 
- アクセス先の外部ストレージデバイスの LUN を選択します。 
      - 現在システムで管理されている LUN が表示され、仮想ディスクとして認識されている場合は、そのエントリにチェックボックスがありません。 
 
- 「インポート」をクリックします。 
      - 「外部ストレージのインポート」ウィザードが表示されます。 
 
- ウィザードの手順に従い、外部ストレージデバイス上の既存のデータを保存するオプションを必ず選択します。 
 
- 新たに作成した旧式ボリュームを、必要に応じてホストにマッピングします。 
      - 注 : ホストを旧式ボリュームにマッピングすると、ホストのアプリケーションはユーザーデータに直接アクセスできるようになり、ユーザーがデータ移行の以後の手順を行なっている間にユーザーデータへの継続的なアクセスを行うことができます。 
 
- データミラーリング機能を使用して、旧式ボリューム上のユーザーデータを、システム上の利用可能なストレージプールから割り当てた別のミラーコンポーネントにコピーします。 
      - 最小サイズのボリュームによってミラーのサイズが制限されるため、旧式ボリュームのサイズを確認する必要があります。ミラーコンポーネントは同じサイズにする必要があります。       - 複数の新しいコンポーネントをミラーの構成要素として作成し、ユーザーデータの複数の独立したコピーを内部ストレージに格納し、保護、バックアップなどに使用することがあります。       - 「ジョブ」ページを見ると、ステータスの再同期化プロセスを監視できます。ジョブのステータスについての詳細は、構成ジョブ情報の表示を参照してください。       - 再同期化プロセスが完了すると、旧式ボリュームのユーザーデータを使用できるようになり、システムの内部ストレージに含まれる新しいミラーコンポーネントのユーザーデータも使用できるようになります。システムのデータミラーリング機能の使用方法については、ミラーコンポーネントの計画および既存のボリュームのミラー化を参照してください。 
 
- ミラーコンポーネントの切断の説明に従って、旧式ボリュームのコンポーネントをミラーから切り離します。 
      - ユーザーデータの独立したコピーが 2 つできます。 
   - 旧式ボリューム。外部ストレージ 
  
- 旧式ボリュームのミラーコンポーネント。内部ストレージ 
      - 注 :  アプリケーションは、マッピングされたホストからユーザーデータに引き続きアクセスできます。旧式ボリュームのコンポーネントをミラーから分離したため、システムは内部ストレージにあるミラーコンポーネント上のみでデータを検出します。 
 
 
- 必要に応じて、外部ストレージデバイスをベースキャビネットから取り外します。 
関連項目